破壊者
デモリッション・マン
シルヴェスター・スタローンが素晴らしい。何が素晴らしいってクリフハンガーの年のスタローンなので肉体美がまだまだ素晴らしい時代。
1993年に冷凍されて2036年に目覚めたジョン・スパルタンことスタローン。
悪役のフェニックス役はエクスペンダブルズでも出てくるウェズリー・スナイプス。
ヒャッハーしている。なんと素晴らしい映画だろう。
世界観的には、2010年に大地震が起こり滅亡しかけた文明が、コクトー博士の指導の元愛と平和の管理社会になったというもの。市民は皮下チップを埋め込まれIDやらカードの役割を果たす。体液交換は禁止、体を触れ合わせるのはタブー、汚い言葉を使うと罰金。綺麗なユートピアだ。
この映画を見た時にはたと思い出したのは伊藤計劃の/harmonyである。
数十年前に起こった疫病と暴動の大災害、それを乗り越えて友愛と博愛主義の管理監視社会。
昔ながらのものが好きな女公務員とまでくればこの作品にインスピレーションを得たのかもしれないと思うのも当然だ。
日本の着物チックなものを未来風にした服装も似ているように見える。
あとサンドラ・ブロックかわいい。
さて、2010年にカリフォルニア州ロサンゼルスを襲った大地震というと、おそらくはサンアンドレアス断層に起因する地震だろう。
2030年までの地震発生確率はヘイワーズセグメントで32%というのだから、似たようなことが起こる可能性はある。
その時、こういった管理社会になるのか。人類の選択は如何に。
現実はSFを模倣する、と誰かが言っていた。
最終盤では
エクスペンダブルズのようにベレー帽に二丁拳銃を構えたスタローン。ベレーのまま格闘するスタローン。この頃からどうやらスタイルは固まっていたらしい。
あと、敵とか地下勢力の格好がどう見ても北斗。肩パッドにトゲトゲ。こんなの面白いじゃん。
見てよかった。